◆ 足首を引き締める方法 ◆

コネクティビティ(身体のつながり)をつくる

○ コネクティビティ

スムースで大きな動きをするためには身体の各パーツが区別されて(バラバラになって)機能することが必要である。そのためロルフィングをはじめとする各種マッサージでは各パーツが癒着して固くなった身体をほぐしてバラバラにする。そうすると一時的には柔らかくなるが、その状態はすぐもとに戻ってしまう。これは整体やマッサージを受けたことがある人なら誰でも一度は経験したことだと思うが、大抵は「仕方ない」とあきらめてしまっているのではないだろうか。今回はロルフィングのコンセプトの一つである「コネクティビティ」について説明しつつ、その問題の解決の糸口を探ってみる。ロルフィングでは「各パーツがバラバラになって柔らかくなった身体の状態を維持するためには身体の内側にコネクティビティをつくることが重要」と考えられている。コネクティビティをつくるには様々な方法があるが、ここでは足首の動きを例に「関節を立体的に動かす」というメソッドを紹介する。

○ 「足首の柔軟な状態を保つにはどうすればよいか?」

運動を行う場合、立位姿勢で地面に一番近いところにある足首が柔軟であることは極めて重要である。しかし足首にはほぼ全体重がかかり圧迫が強いため、一時的に柔軟にしてもその状態を保ち続けるのは難しい。ここでは、足関節に立体的な動きの方向性を指示し、脚全体を使って足関節を動かす感覚を身につける(つまり、股関節〜膝〜足のコネクティビティをつくる)ことにより足関節の柔軟な状態を保つ方法について説明する。

○ 足関節の立体的な動きの学習について

・足関節は主に脛の骨と距骨で構成されており、通常は 図1 のような蝶番型の一軸関節として捉えられている。一軸として捉えられているので背屈時には脛側、底屈時にはふくらはぎ側のみがそれぞれ意識される(図2参照)。しかしこれでは自由度の高い(足関節の)構造が十分に機能しているとはいえない。

・ここで、関節面が前後にスライドしていく延長で背・底屈の動きがおこるという構造の捉え直しを行う(図3参照)。まずクライアントに頭で理解してもらった上で、施術者による立体的な動きの方向性の指示によりスライドする感覚を体験する。(写真1参照)。そうすると、背・底屈時において脛・ふくらはぎ両側が同時に意識されることになり結果として膝や股関節も足首に連動して動くことが実感でき、股関節〜膝〜足首にかけてのコネクティビティが形成されることになる。足関節のリリース自体は受動的に得られたものであるが、コネクティビティ自体は脳が学習して記憶しているので、それを意識することができる限りは、立位姿勢になったり動いたりしても元に戻ってしまうことはない(写真2参照)。

まとめ「柔軟な身体の状態を持続させるためには、身体の内側につながりをつくることが重要である
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